今日は、子どもの姿ではなく「私立幼稚園は、やはり様々な価値観があるのだなあ」と深く感じたので、その事を書かせて頂きます。ＰＴＡ連合会の常任委員会では、講演会などの計画を練ったり準備を進めたりするのですが、園長先生方から「いま、幼稚園では」という短いお話もいただきます。それが各園本当にバリエーションに富んでいるのです！ある園からは、次のような賛美歌を紹介してくださいました。

①神様ください、元気な力を。みんなと一緒に遊ぶ力を。②神様ください、助ける力を。みんなと一緒に助ける力を。③神様ください、信じる力を。みんなと一緒に生きる力を

賛美歌「ちから」

　こちらは「新しい賛美歌」ということで、どちらが発祥かは分からなかったのですが、運動の集いとか運動会などで歌ったりするのだそうです。「神様ください」は私としてはピンと来ない（お寺育ちなので）ですけれど、こういったことを願っているというのはとても共感できます。元気に、みんなと遊びたい。だれかを助けることができる人でありたい。何かを信じられる人間でありたい。それがみんなと一緒に生きる源なんだと。

　と、勝手に解釈してしまいましたが、こういった「ちから」は生まれながらに持っているというよりも獲得していく、身に付けていくものであって、その根底に「謙虚さ」が必要だよ、と言っているように思えます。仏教ではこのあたり、「自分と周りとの縁によって、これらは叶えられるのだ。出会いや繋がりを大切にしましょうね」という風な言い回しになるかと思います。仏様は、そういった事を教えてくださり、実践した先達という位置づけ。その辺りは異なりますけれど、「願いを持って生きよう」という根本は同じだと感じました。

　明治時代からの仏教でいう、「明るく・正しく・仲良く」は、ここで出てくる言葉で表すと「信じられる・元気・助ける」という風になるでしょうか。