今日は年度最初の避難訓練を行いました。想定は地震です。私たち大人にとっては「何度めか」でありますが、特に年少さんにとっては「初めての訓練」です。年間４度の訓練がありますが、初回のテーマは「避難訓練があることを知る。落ち着いて行動する」ということです。
　実際、放送を入れると、その非日常性に驚いてしまうお子さんはいます。「何か只ならぬこと」であることは感じるのでしょうね。しかし訓練の目的は「その中にあって少しでも冷静に行動する」ということです。泣き止むまで待つわけには行きません。

　このブログでも何度か、そして園だよりでも触れたと思うのですが「訓練ほど真剣に、本番はリラックスして」を意識して行っています。先生方の声色や雰囲気が普段と違うことに戸惑う子もいるのですが、そういう一面も見せておく必要があると思います。私たちは「日常は変わらない」という漠然とした価値観を持っています。「正常化バイアス」と呼ばれるものです。それ自体は健康なことだと思うのですが（もし明日××になったらどうしよう…が、いつまでも消えないのはまた別の心配があります）、「今何が起きているのかをちゃんと見る・把握する」ことから始めなければなりません。そのための前提が「冷静さ」ということであります。
　ときどき、「ウチの防災備蓄品、賞味期限は大丈夫かしら」を確かめることは必要ですね。それらは「よし、これでイザという時が来ても大丈夫」という安心材料にも繋がると思います。