気づくことがあります。この２日間で行った「お花探し」。子ども達は自然には「場所・場所…」とばかり考えてしまうので、案外細かく花を観察していないことがあります。４月に桜を出題できる時は、できるだけ多様な…花びらの数とか色とか、葉っぱが生えているとか…を取り混ぜておきます。学者さんほどではなくても、「よく観察しないと分からない」問題を、わざわざ入れておくのです。
　今回の出題では、「つばき」が２種類ありました。サザンカと椿の見分けもいろいろあるようなのですが、今回は「同じ椿と言っても、これだけ違うんだ」という程、特徴の異なる２種を使いました。「同じ名前なのに、随分違うねぇ」とか気づいてくれたら嬉しいな、と思って。
　実際園芸種は相当たくさんあって、かなり細かい名前分けがされています。その細やかさはきっと、日本独特の文化とも言えるでしょう。先日訪れた湯河原の梅園では、おおざっぱなグループ分けだけでも何種類あるか分からない程、たくさんの梅が植えられていました。
　写真は「ひめつばき」のアップですが、よく見ると花びらに筋が入っていたり重なり方が見事だったり、という特徴を掴むことができると思います。このお花、時期がよければ４月の「花まつり」の飾り付けにも使います（気づいてくれるといいなぁ）。
　ともあれ、「スタンプをもらった」ことをきっかけに、子ども達の観察力やコミュニケーションの力が伸びて欲しい。そんな風に願っています。