幼稚園に朝たっていると、何人かは「お決まり」があるようで、必ず寄ってくれる子がいます。その中の一人の話です。
　昨日は、銀杏の根元にトカゲ（の死体）を見つけました。私が尻尾をつかんで見せると、じっと見ています。興味はあるようですが、まだ手は出せない。そんな感じでした。それが今日は「トカゲどうなった？」と聞いてきました。見ると少し砂に埋まっているようです。ちょっとユウキを出してつまんでみました。すると、お腹の方にたくさんの蟻がたかっていたのです。
　「くっついてるね」「そう、こうやって食べてるんだね」。じっと見ています。男の子の感覚なのかも知れませんが、こういう時って、吸い込まれてしまうのです。じっとしゃがんで見ていました。
　園長的には細かく観察するヒントの声がけをしたいところですが、本人から「虫眼鏡があればいいなぁ」という声があがり嬉しくなりました。何か用意してあげたいなぁ。目ではじっと見つめつつ、心はワクワクしているのでした。
　有り難いのは、そんな様子をお母さんが付き合って、待っていてくれた事です。折角幼稚園に着いたのだから、すぐに教室へ行って欲しいという想いもあるのではないかと思いますが、けれども、子どもの興味を大切にして下さいました。

　時間通りに登園すると、こんなシーンがあるのです。