よいお天気が続き、池のオタマジャクシも大きくなってきました。そして、数は減ってきました。例年思うのですが、「生まれてからは減る一方なのだな…」というのは、淋しくも生命の実相なのでしょう。
　さて、新しく入園した子を含め、何人もの子どもが池の洗礼…池ぽちゃをしています。もちろんそれは年少さんに限りません。先日も、年長さんが１人、落ちてしまいました。その時のこと。
　本人はもちろんビックリしてしまったのですが、周りの子達は「大丈夫だよ。でも、その気持ち分かるなぁ」という感じで接していました。そう、たいていの子は既に経験があるのです。経験とは、「池に落ちた」という一瞬の出来事ではなく、「池に落ちたけれども対処して大丈夫だった」という一連のプロセスです。先達は、「どんな対処をすればいいのか」を含んで「分かっている」のです。

　その子だって、自分が落ちたときは嫌な感じをしたことでしょう。藻が繁っていたりすれば尚更です。でも、そこから学んでいるのです。

「涙の数だけ強くなれるよ」という歌がありましたが、それを信じて色んなことに向かっていきたいと思います。