警備員さんから今朝一番に、「園庭に穴が開いています」と報告がありました。慌てて行ってみると、写真のとおり。穴が開いていた訳ではありませんが、相当ほじくったようで、下に入っていた砂利がかなり掘り起こされていました。
　この園庭はとても水はけがよく（砂場とは雲泥の違いです）、水が早く落ちるように、砂の下は砂利になっています。昨日は雨が降って柔らかくなっていたこともあり、掘ってみたら石が出てきて、面白かったのでしょう、みんなで群がって（？）掘り返したようです。
　最初は恐らく小さな穴だったのが、気付いた子が広げていったのでしょうね、まるで掻きこわしのように。砂だと思っていた園庭の底に隠された、秘密を見つけた気分だったのかも知れません。昨日は園庭開放、そして後に小学生まで課外教室もあったので、どんどん広がって…一晩明けたらご覧のようになっていた訳です。
　子どもは視野が狭いですし、暗かったこともあり、どの程度になっていたか、きっと見えなかったのだと思います。しかしこの現状では、本来の使い方…鉄棒はクローズせざるを得ません。朝の会で先生方に話すと、「あー思い当たりあります…」とのこと。まぁ楽しかったのだろうとは思うのですが、これは迷惑になってしまいます。
　入園希望の方を案内していると、年長さんが「園長先生、ごめんなさい」と謝りに来てくれました。
「楽しかったんだろうとは思うけれど、あそこは鉄棒の場所だよね。朝気がついたと思うけれど、工事して直すまで、鉄棒は使えません。掘りたいならば砂場を掘ってね」とお話しました。子ども達は分かってくれたようで、「ごめんなさい」で解散しました。「○○ちゃんがやったから…」という思いはあったかも知れませんが、自分も荷担したならば謝ってかたをつける。その潔さを、人は認めてくれると思うのです。
　幼稚園は試行錯誤の場。是々非々を返さなければいけないと思います。誤魔化してしまうのは、それを奪っているとさえ感じます。