さて本日のお御堂参りでは、『手袋をかいに』を演じてきました（既に話すという行為では無くなっている気がします）。雪の季節、しかも夜という設定ですから、いきおい静かなシーンが続きます。さて、子ども達はどうするかな？と反応をチラ見しながら話していきました。そして、子狐が間違えて「狐の手」の方を出してしまうシーン。「あっ」と息をのむのが聞こえるかと思うほど、みんなじっと聞き入っていたのです！イヤ凄いです、子ども達。あの集中力は、きっと家庭が安定しているから育まれるのだろうと思います。びくびくしていたら、あんなに話に入り込む子にはならないでしょう。「楽しかった！」とシンプルに言える話ではありませんでしたが、子ども達にとって、それなりの満足感のある話になったのではないかと思います。「人間って、いいものかしら。」という母狐の台詞は、子ども達にとって謎かけ、大人達にとっても謎かけだと思います。答えは出ずとも、常に問いかけていくべきなのでしょう。