朝顔が伸びたら

　年長組が育てているものとは別に、幼稚園でも朝顔の種を播いています。ここ数年は「ひよこぐみ前」が定位置で、それ用のネットも張ってあります。「まっすぐ伸ばすと、どこまで行くのかな？」と。そして無事に、計測可能範囲いっぱいの「２階の天井まで」届きました。

　「だから何なの…？」という突っ込みを、大人は入れることもできるでしょう。けれど、種・ふたば・本葉…と見守ってきた子ども達がそんなことをするのはあり得ません。自分達が「見る」という形で関わって来たからです。時々、「がんばって」と応援している姿や、大雨の後で「大丈夫だった?」と聞いてくる子もいます。そんな姿を見ていると、私も心が暖かくなります。

　物言わない朝顔ですけれど、我が事のように気持ちを向けてくれる子ども達に、きっと感謝しているのではないでしょうか。

　全く残念なことですが、近年では「F1」といって「種なし」のものが非常に多くなっています。今回の朝顔もそうですけれど、実は子どもが育てているものは旧来種。年長組では「朝顔の種ができたら幼稚園に持ってきてね」と、文字通り「来年への種まき」を行っています。

　さて、この記事のアイキャッチ、AIに描いて貰いました。けれど不自然…分かりますか？…支柱がないのです。このあたり、まだまだですね。