書く力を育む｜年長組の書道体験

　昨年度に引き続き、書道教室「墨庵」の先生方にお越し戴き、年長組の書道体験を行いました。昨今は何でもデジタル化の波が訪れており、「字を書く」のも実態としてはボタンを押していたり画面を撫でていたりすることが増えています。しかし「ものごとをじっくり観察する」機会としても、「目と手の協調動作」としても、さらに美意識としても、書道は適していると考えて実施しています。

　時々クラスでも単発的に行うことがあるのですが、準備と墨の管理はけっこう気を遣います。今回は全員が体験し、しかも特別な作品も作りますので、講師の先生方だけでなく、保護者の方にもご協力をいただきました。

　まずは全員が「つき」「ほし」のクラス名を一枚ずつ書きました。初めての子もいれば、慣れた感じの子もいますけれど、みな「自分の動きによって字ができていく」様子に興味津々でした。

　また、大筆書道では先生方が「年長組」、代表の子ども達が「はる」を書きました。ものすごいスケールと迫力。大筆を触ったり匂いをかいだりと、本物の道具も味わいました。

　いま、「はる」は玄関に掛けてあります。朝の「二階から行ってきます」は顔が見えなくなってしまいましたが、これも期間限定のはなし。これが取れて暫くすると卒園式か…。と感傷的な園長です。