東京のお盆直前となり、幼稚園でも「みたままつり」お盆の集いを行いました。内容としては特段に凝ったものではないのですが、現代生活にとっては貴重な経験になっているのだろうな…と思いました。

　一つには「火を扱う」ということです。提灯ですね。「みんなの所にご先祖様が迷わず来られるよう、明かりを灯すのよ」と先生も話していましたが、やっぱりLEDじゃダメだろう、と思うのです。小さく揺れたりしながら、そして熱も発しながら。小さい火は、眺めていると心を落ち着かせる作用もあるように思います。イマドキの青白い光とは別物です。

　もう一つは、司会の先生も自分なりに考え、解釈して子ども達に「お盆」を伝えてくれたことです。自身の命について、少し振り返るキッカケにもなったようです。私自身も今年は新盆（初盆）。「いま、ご先祖様がみんなの所にきて、”どうしてる？”って聞いてくれたら、元気だよって、頑張ってるよって、言えるかな…そんな自分を見て何て言ってくれるかな…それを自分ごととして考えていた、園長なのでした。