今日は年度最初の「お御堂まいり」。年少さんも落ち着いているということで、得意の「ハンカチ売り」を演じました。この時期、本堂の雰囲気や正座ということに慣れていない子もいるので、「あー楽しかった」で終わるのが至上命題です。この演目は小道具もあり、鉄板の演し物…なのですが、先生達は子どものつぶやきをいくつか拾ってくれました。

　「足がいたい…」はい、正座する機会は現在殆どありませんからね。時間にして１０分少々なのですが、子どもにとっては結構我慢の時間でもあるようです。でも足をくずさない！その思いも見えた。何とか和らげたい…さすってみる…その葛藤にも似た姿が、とても可愛かったようです。

　「くしゃくしゃだよ」　ハンカチは最後「きちんと畳んでトランクにしまいました」を実演するのですが、台詞に対して実際に畳むのが間に合わず、「間が開いてしまう！」と感じた園長はそまま入れてしまったのです。それをしっかり見られました…それを見学の方に聞かれました…それを先生が聞いてクスクス笑いました…。

　「キーキキキー」　山のサルたちは男の子のマネをするのですが、猿なので基本「キー」しか言えません。今日は掛け合いにして、「みんな、お猿さんになってこたえてね」と頼んだところ、「返してよー」「返してよ−」の合唱になってしまいました。その中で何人かの子は「猿だからキキーだよね」と言い合っていたそうです。正しい思考ですね。…でも何れにせよ、みんな楽しめたようです。

　先生方は、こんな子ども達のつぶやき・仕草・表情をたくさん見ています。時には「可愛いねぇ」と喜び、時には「すごいねぇ、」と驚く。子どもと一緒に生活していると、本当にいろんなことがありますね。ああ楽しい。