昨年度に引き続き、今年も「どんど焼き」を行いました。去年は第一回ということで、「溜まっていたお守り」と思しきものも出ていました。今年は全体量としては減ったものの、「取っておいてくださったのかな」という正月飾りなどが多かったと思います。「みんなが無事に・元気に育つように」という願いが形になったものの一つが、これらの飾りやお守りです。その意味で「ゴミとして捨てるのは抵抗がある」のは全く共感できるところです。子ども達もなんだか神妙に手を合わせていました。

　そんな中、男の子が空を見上げて「どうして煙は上に上がるの、園長先生？」と尋ねてくれました。「いい質問だね。火が燃えていると、そこから上に向かって風が吹くんだよ。それに乗るから、空に上がるんだ」と説明しました。ふと感じて「他にも知りたいことがあるかな？」と水を向けると、「あの紙は、どうして高く飛んでいるの？」と。「紙は、燃えると水分がなくなって軽くなるんだ。燃えたあとはパリパリになるでしょう。軽くなるから、普通の紙より高く上がるんだよ」と話しました。おお科学する心です。「灰はどうして白いの？」とか聞かれたらどうしよう…と思ったりしたのですが、彼もその後しばらくじっと火を見ていました。
　しばらくすると、担任の先生が探しに来ました。「もう、お部屋に戻りますよー。」動きたくないかな、と思ったのですが案外アッサリと返事をして、戻っていきました。
　１日の終わり、振り返りの会で「彼、何だか満足したみたいで、その後スッキリした感じで活動していました」と聞き、私も少し満足です。