あり物で
2021/10/26
あり物で、と言うと何となく雑な印象を受ける方もいらっしゃるかも知れませんが、それは大人の感覚だと思います。おそらく子どもにとっては、「あり物で、如何に楽しむことができるか?」という自分の豊かさを試されている状況なのです。その環境に、いかに働きかけ、楽しむか。そのバリエーションの多さが「遊べる子」「試行錯誤できる子」なのだと思うのです。
昨日は年長組のみの遠足で、川越の芋ほり農園に行かせてもらいました。土日が好天だったお陰で気持ちよく畑に入ることができたのですが、子ども達にとっては「その後、広場で遊ぶ」ことも楽しかったようです。
と言っても、子ども用の遊具が用意されているわけではありません。土の広場と少々の雑木です。でも、その中で子ども達は随分と色々な遊び=経験をしていました。だるまさんが転んだ等の伝承遊び、追いかけっこ、切り株に立ってのお相撲、ミミズを見つけて遊ぶ、蝶を追いかける。そして、写真の子は「クリのイガを蹴っ飛ばして歩く」ことをしていました。
何とも懐かしい!誰しもが、教わってもいないのにやったはずの遊びです。ボールのように思ったようには進みませんが、随分と熱心に蹴っ飛ばしては追いかけていました。飽きたらおしまい、好きなだけやって、次を探します。
子どもの遊びって、本来はこうした自由さを持っているのだろうな、と思いました。あり物で、関わり方で遊びとなる。好きな時にはじめ、好きな時に終える。おもちゃは一つもありませんでしたが、「おもちゃにする」姿がたくさん見られて、園長はとても嬉しかったです。
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明照幼稚園
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