よく見るからこそ
2018/10/29
今日は久しぶりに、「言葉の時間」を中心に書きたいと思います。
年少組さんの朝の会の中で、言葉カードを先生が見せていました。そして、「では次はゲームします」ということで、カードを頭の上に掲げ、「すらー」っとめくって見せました。
巷では「一瞬で絵画的に右脳へインプット」とか言っているのもあるようですが、私達がしているのは「見ようとすれば見えるスピード」であるのが大きな違いです。
つまり「はっきり見た記憶はないけれど、実は読んでいた!凄い!」というのではなく。
「ちゃんと注意を向けて見れば大丈夫」という文脈なのです。
しかも、見た物について何か意見を述べるとかではなく、「読む」。ヨミガナを思い出して口から言う。正直、そんなに髙いハードルではないと思います。注意を向けて見れば。
年中さん。
「漢字仮名交じり絵本」を先生が読んでいます…キーワードのみホワイトボードに貼りながら。
もう10月も下旬ですので、子ども達は相当覚えてきた頃です。今までの経験から「自分の知っている展開をするかな?」と、じっと注視しています。先生の話す姿を見ながら、そして時折現れるキーワードを見ながら、お話を追っていました。
年長組では、出てくる熟語を、文字ごとに区切っての紹介もしていました。「これは、背中。背は背の順の背。中は年中さんの中」。子ども達たちからも口々に知っている言葉が出てきます。漢字は意味を持つゆえに、熟語になることができ、多くの言葉に触れることで、返って「字のイメージ」も形成されていくように思います。
一朝一夕に「こうこうです。分かったかい?」「はーい」という遣り取りでは成し遂げられない、「文字への親しみ」。楽しみながら何度も見ることで、自然と定着していくものだと思います。そして、「それを通して」よく見ることの楽しさに気付いて欲しいと思います。
そう思えば、年少組の「果物観察」もまた、「よく見る」ことをベースにした活動なのでした。
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