今朝、園庭に一匹のミツバチが転がっていました…文字通りに。まだ生きているのですが、うまく飛べない様子。「羽根が濡れていると蜂は飛べない」とか細かい知識が私の頭をよぎったのですが、どうやら純粋に弱っている様子です。で、早速子ども達が寄ってきました。
　少し見て、すぐに分かるのですね。「この蜂は飛べないよ、ケガしているみたいだよ」と。何とかしてあげたいのでしょう。けれど、さすがに「蜂は危険」と知っています。「このままじゃ、自転車に踏まれちゃうよ」と心配しているのですが、手を出す訳にもいかない。
　そこで園長、ポケットに入っていた紙を折って（強度を出し）、蜂をすくい上げました。そのまま草むらに移動。騒ぎもせず、もちろん踏んづけたりせず、身を案じている。子どもの自然な優しさだなぁと感じました。暫くしてもこの姿だったので、さぞかし心配していたのだと思います。

　また、園庭では「お弁当やさんごっこ」が行われていました。これから姫リンゴとかキンモクセイとか、秋ならではの変化を見せる木は多いです。その麓で行っていることで、自然と(naturally)自然を（nature)取り入れた遊びが展開していくのだろうと思います。
　日々繰り返す中から、ふとしたアイデアで物事が展開していく。自然をありのままに見ることから、地に足の着いた「新しいもの」は生まれてくるのだと思います。