このところ落ち葉のシーズンとなって、朝は「シャッ　シャッ」という音が響いて…いるのが例年なのですが、今年は紅葉も遅く、落葉も遅いのです。銀杏の落ち葉で思い切り遊べる日、というのが通常は年に３・４日はあるのですが、今年はまだ０日…。このまま２学期が終わってしまうと、結構大変です。
　冬休みが「掃き休み」になってしまう。
　それはさておき、今朝は素晴らしい光景がありました。卒園生のお兄ちゃんが、「掃き掃除、やりますよ」と、自ら買って出てくれたのです。７０Ｌ一袋。結構な量と重さです（押し込めるので）。明日は子ども達と「お荷物整理」、大掃除の予定です。子ども達は、遊び感覚で大掃除をしてくれます。しかし短時間・少しだけです。子ども達には、それでも「ありがとう、助かったわ。またお願いね」と種まきをしておけばいいのですが、彼くらいになると「気が向いたからやる。気が済んだから止める」だけでは済まされない、ちょっと大人社会に足を突っ込んでいる頃だと思います。「７０Ｌ」って、結構重いんですよ。けれど客観的な目標・「ここまではやる」を決めて、それを実行できるのは、やはり大人に近い態度だと思いました。彼は卒園して約１０年ですが、その間に確かに質的な成長を遂げたなぁと感じました。
　ほうき・ちりとり・熊手・ふるい。昔ながらの道具ですが、適材適所に使い分けながら、かなり働いてくれました。単純な仕事ほど、実は本人の工夫とか知恵が見えるものです。誰がやっても同じ手順にしかできない（パソコンとかデジタル系）よりも、実は「賢さ」が見えるのがアナログ仕事。そういった面で、彼は状況とか道具の特性を考えながら行ってくれました。賢い。
　話を聞いてみると、「今日は試験休みで、部活の予定だったんですけど、連絡が入って中止になっちゃって…」とのこと。
　ふう。ようやくタイトルに辿り着きました。彼は文武労働、三拍子揃った男です。お母さん、たくさん食べさせてあげて下さいね。ありがとうございました。