4月に向かって
2015/03/10
幼稚園の年長さんは小学生に向かって進んでいますが、幼稚園も4月になると新しい出会いがあります。先日、来年度たんぽぽぐみの募集につきましては、多くの方に足を運んで頂き、お時間を割いていただいてありがとうございました。ご期待に応えつつ、共に子育て・子育ちを楽しみたいと思います。
いま世の中の情勢をうけて、いろんな仕組みが変わりつつあります。我が家の長女がたんぽぽぐみの頃は、説明会当日に申込みで、定員が埋まらなかった、なおかつ途中でポロポロと…の記憶があります。「このまま少子化の流れで、幼稚園はどうなっていくのか…」と思っていましたが、平成27年現在、文京区の幼児人口は増えつつあって、区じたい、その対応に追われている感じです。
興味深いのは、人間の育ちそのもの・本質は変わらないであろうと思うのに、必要とされる事は時代により地域により変化するということです。「昔は近所のお婆ちゃんに教わったことを、今は本で学ぶようになった」ということも言えるでしょうし、社会のありよう、家族のありよう、「お母さん」のありようの変化につれ、幼稚園のありようも変わってきたと思います。
一方、その「本質」の一つに、最近めぐりあった気がします。
いま、湯浅誠氏の『反貧困』(岩波新書)を読んでいます。日本は子どもの貧困率が実は高い方であると、また現代は「すべり台社会」であると述べられています。すべり台。「一度滑り始めたら、底に着くまで止まれない」セーフティネットが機能していないと主張しているのです。
その中で、つなぎ止められる可能性があるのは、まず第一に家族。そして地元の友達。この2つが豊かであれば、「貧乏」であっても「貧困」ではない。裏を言えば、『この2つが豊かでなければ、「金持ち」であっても「幸せ」ではない』と言えるのではないかと思います。
まだ人生初期の子ども達。どうか「家族の繋がり・地元友達の繋がり」を大切に育てて頂きたいと思います。
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明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
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03-3811-1306
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