今日は暖かかったですね。朝はほとんどすべてのクラスがお庭で遊んでいました。そうして一つが戻り、二つが戻り…あと２クラスとなりました。私はちょうど、お誕生日会の写真を撮っていたので最後まで園庭で粘っていたのですが、「さぁ、入りますよ」と担任の先生が声をかけました。

「もっと遊びたかったのに～」と言いながら、子どもたちは舞台から降りて、走って玄関へ向かいました。

　さて、このエピソードをどう捉えますか？子どもの思いを中断させた、それは確かにそうでしょう。しかし私は、「年少さんも、自分なりに区切りをつけることができるようになったなぁ」と感心した方です。実際、口にすることで何か思いが吹っ切れることって、ありますよね。「さぁ、やろう！」とか。その姿に見えたのです。実際、子どもたちは走って玄関へ向かい、自分たちでさっさと靴を履き替え、お部屋に入っていきました。
　幼稚園と家庭との大きな違いのひとつは、「時間が区切れていること」だと思います。先生は子どもの一日を思い浮かべながら、最後にお母さんがお迎えに来てお渡しするまで、どう過ごすかを考えて判断をしています。子どもたちの様子、お天気、今後の予定…いろんな要素の中で、それこそ一瞬の判断で子どもたちに働きかけていると思います。「区切りのある生活、切り替えのある生活」に慣れていればこそ、いずれ将来は自ら決断して＝自律して＝いけるようになるのではないか。「さぁ、入りますよ」という誰かのセリフを真似することによって。また誰かが時間を区切って行動する様子を見ることによって。