年少さん、「果物観察」ということで、１０月は絵が多いですね（運動会・遠足・今日）。色鮮やかな果物を机にのせ、じっくり見ながら絵を描いていきます。
　一旦「食べるため」でなくなった果物達を細かく見ていくと、実はいろんな気づきがあるのです。粒を見ても色は均一ではないし、凸凹があったり、虫に食われたのかな？という所もあります。軸や茎の色も、ひとつづつ異なります。
「食べるため」であれば、皮とかは不要でしょう（食べる所を保護しているだけですから）。けれど、今日はいつもと違った角度で…目で味わってもらった訳です。
　先生と、あるいは周りの子とコミュニケーションしながら進める子は多いです。あるクラスで誰かが、種を書くためでしょうか「クレヨンをトントンと打ち付けるように描く」ことを発見しました。すると…あっという間にそれが流行し、さながら技術工作の授業のように、部屋にトントンが響きました。(トントントン。これ、面白い）（何だろう。トントントン）（トントントン、楽しそう）（面白いな、トントントン）（もっとやろう。トントントン）
　先生は楽しそうに見ていましたが、やがて誰かの包み紙がずれてしまい、「あらあら、お洋服がずれちゃったわねぇ」とか言いながら、直してあげていました。
　面と向かっていなくても、一緒の空間にいる以上、お互い影響しあい、（無言のも含め）コミュニケーションしている。そんな感じがしました。