小さく産まれてくるのは
2014/07/06
今日は日曜日で、幼稚園はお休みです。すると…お坊さんとしての活動が待っています。今日は、亡くなったお祖父様から見れば曽孫さん4人がお参りしました。中でも一番ちいさな子は赤ちゃんです(髪の毛がふさふさで、とてもかわいかったです…懐かしい)。そして、赤ちゃんの子育てをしている日々を思い出しました。
人間の赤ちゃんは、本当に無力で生まれてきます(もちろん、様々な力を持っているのですが)。そうして、必ず周りからの「お世話」を必要とします。そうしなければ最悪、死んでしまうのですから。人間と人間がすることですから、そのコミュニケーションの中で、「困っている事に対して助ける(周りから見れば)」という関わり方が必ず生じます。「不快」という言い方もありますが、とにかく「何とかして~」と表明すると、周りの人が「何とか」してくれようとします。当たることもあれば、当たらないこともあり、必ずしも原因が特定できたりできなかったり、でも解決したりと、色んな結末を迎えます。
でも、この「困っている赤ちゃんを、何とかしようと努力する」という姿は、実は人間関係のすごく根本的なところを双方で体験しているのではないでしょうか。弱い者・困っている者に手をさしのべる。困った時は、それを表明する。済めば笑顔を返す。一回ごとのコミュニケーションが記憶の中にストーリーとして残っているとは思えませんが、その蓄積は恐らく「困っている人がいたら助ける」と一般化されていくのではないでしょうか。何故そうすべきなのか。自分が赤ちゃんの時にしてもらったからでしょう。また、そうしてもらったからこそ生き延びてきたからでしょう。
お寺に話を戻すと、「今日おつとめてしているお祖父さんに、会ったことはないかもしれない。けれど、命を繋いでもらっているというのは、こういう事ではないでしょうか」とお話しました。
きっと、もっと磨きを掛ける必要のある話ではあると思います。けれど、改めて気づいた事として、綴らせていただきました。
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