聴かせてやるのが教育なら、
2013/01/19
今日はお誕生日会です。先日考えていたことなのですが、「折角お父さんも大勢いらっしゃるのだから、何か役に立つ事でもお伝えできないかしら」と考えていました。いつかブログで書いた「家族の問題」もいい材料と思ったのですが、この間読んだ「倉橋惣三」も示唆に富んだ素晴らしい本でした。
さて、その中の一節が、このタイトルです。続きは?想像に難くないですね(惣三なだけに)。
「聴かせてやるのが教育なら、聴いてやるのも教育です」(『子どもの心とまなざしで』フレーベル館)
私たちは大人として、親として、教育者でございますと、ついつい「如何に聴かせるか」「如何に話すか」ばかりに心を向けてしまいがちではないでしょうか。しかし、もしかすると「如何に聴くか」は、それ以上に大切な事かも知れません。それは、「聴き方・聴く態度」を子どもに写していくことでもあるからです。子どもにとって「自分の話をしっかり聴いてくれた」という感覚は、共感となって大人への信頼感や安心感に繋がっていくでしょう。
勿論、何でも子ども主体にすればいいとも思いません(彼らは社会の初心者なのですから)。しかし、どちらにも偏ることなく(仏教でいう中道ですね)、両方向ともに大切なのだということを忘れず、時にしっかりと聴く=14もの心を持って耳を向ける=ことを心がけたいものです。思いがけない「面白い」話に出会えますよ、きっと。
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