絵画を使って対話しよう
2024/06/26
今年度も、年長組の「対話型絵画鑑賞」を進めています。園長としても3年目で、かなり子ども達の「ありそうな反応」も見えてきました。
今年度は、たまたま近隣の保育専門学校から学生さんが見学に来ている時にも指導があり、引率に来て下さった先生方にも様子を見て頂いて、「いやー子どもの着眼点や表現は面白いですね!それがたくさん引き出されていて楽しかったです」との感想もいただいております。
さて、先日行ったときはサムネイルにある人物が「魔女」なのか「魔法使い」なのかが議論になりました。パッと見た感じは「魔女だ!」と声が上がったのですが、暫くすると「魔法使いだと思う」との意見。「さっきは魔女って○○さんが言ってたけれど…」と振ると、「だって口の所にヒゲが生えているから、これは魔法使いだと思う」と、観察から発見したことを根拠として言う事ができました。
イヤすばらしい。子ども達はすでに、こういう力を持っているのですね。周りも「なるほど−」と漏らします。
進めている私からは,「魔女」という意見が出たときに「本当に女かな?」は聞きたかったのですが、堪えました。そんな風に視線を誘導されるのではなく、「あれ?ヒゲがあるぞ?」に自力で気づいて欲しいからです。もちろん、私も「アッ!なるほど、確かにここに白いのがある。イヤーよく気づいたね」と、気づいたこと自体を褒めます。
そうは展開せずに、「魔女だ」で全員が納得する可能性もあり、その時は無理に荒立てません。「子ども達が結論を出した」ことが「正解に辿り着いた」よりも価値があるからです…この場では。
この件については、いずれどこかでじっくりと書きたいと思います。
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明照幼稚園
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