年長組では朝顔の種まきをしました。畑もあるのですが、こちらは一人に一鉢ということで、ことさら責任と愛着を持てるものになるでしょう。もちろん「僕だけ芽が出ない…」的なドキドキもあるのですが、「水やりを忘れていたから細くなったのかな」といった論理性や責任感、年によっては「鳥に啄（ついば）まれたようです…」というアクシデントまで、様々な体験のできる活動です。

　先生の記録を見ていたら、嬉しい記述がありました。

担任からの説明を聞き、水につかっていた種を見ると、黒い種がぱかっと開いていて「なんで〜？」と言う子ども達。「おうちで調べてみて、分かったら教えてね」と担任から言われると、「はーい」と嬉しそうに答えていた

担任の記録より

　この学年の先生は３年間持ち上がりなので、子ども達がもっと小さかった頃から一緒にいるわけです。年少さんだったら、きっとこんな答え方はしなかったでしょう（し、子ども達も疑問に思ったか分かりません）。つまり、年長なりの接し方…なるべく自分で考えて答えを出してみよう…という方向で先生が扱いを変えてきているのですね。この辺り、ご家庭ではなかなか難しいかも知れません。「もう大きくなったから」よりも具体的に「もう年長さんだから」というのは、子ども達にも受け入れやすいように思います。