年長組さんの朝の会を見ていたら、「お当番ニュース」がとても面白かったです。どう面白いかと言えば、子ども達の目の付け所が面白いのです。

　そして、一通りの発表が終わったあと、場からの質問があるのですけれども又それが面白い。今日は「聞き方（の定型）について感じたことがあるので、記したいと思います。

「それは、自分１人で食べたのですか、それとも誰かと一緒に食べたのですか？」
「はい、お兄ちゃんと一緒に食べました」

お当番ニュースの質問より

　中学生の頃でしたか、「５Ｗ１Ｈ」という話を英語で聞き、「質問の仕方には形があるのだ」と感動したことを思い出します（日本語で、そんなことを考えた事がなかったので…ボーッとしていたのですね）。今日の問い方は「具体例を出しつつの選択」。選択なので答えやすそうですが、選択肢が示されていない可能性もあるので，問う側の配慮が必要な…つまり高等な問い方です。今日はお当番さんもあっさり応答していたので、やり取りはうまく行きました。

　子ども達が育つ上で、実際の会話＝やりとりを通して「聞き方」も身に付けていくことは想像に難くありません。つまり大人がどんな聞き方をしているかによって、子ども達の答えやすさ・表現しやすさも変わってくるでしょう。また，問う側が「何を求めてこの問いを出しているのか」という意図と「どんな聞く技術を使っているのか」という表現がマッチしていなければなりません。
　今後生きていく上で必要とされるであろう、「現場でコミュニケーションをしていくためのスキル」として「聞き方」は大変重要であると思います。先生方ともども、よく気をつけていきたいと思います。