よく見る、って?
2018/03/01
今日は「ひなまつりの集い」。3日が土曜日ですので、これまた繰り上げての開催でした。現代はスペースの関係もあってか、なかなか大がかりにするのは難しいでしょうけれど、幼稚園では「なるべく簡略化せず」に行いたいと考えています。
私からは「人形=ひとがた」の話と、「人が育ち、幸せになるためには多くの人の手が必要」ということを話しました。身の回りのお世話、楽しませてくれること、外敵から守ってくれる人、環境を整える人、そして多くの道具たち。スタイルは古いですが、「多くの人たちとの関わりで育っていく」というのは、昔も今も変わらないと思います。
さて、司会の先生は具体的な物事について…菱餅の色について話してくれました。それぞれを着色する木の実まで紹介し、「健康に育つように、という願いで使っているんだね」とお話してくれました。
ただ「色が柔らかくて、きれいだね」で済ませることもできるでしょう。けれど、「どうなっているんだろう?」「どうしてなんだろう?」を関心を持ってみると、意外としっかりした意味が見つかったりします。
仏教では「正しく見る」ということを「修行の目的」…しかも、かなり高いレベルの…にしています。「お覚りをひらくための、8つの正しい行い」のトップに出てくるのですが、実はそれは初歩ではなく到達点。「自分が正しく物事を見られる」自体が、お覚りにかなり近づいているというのです。
「物事をありのままに見る」と言っても、人間は自分の目で見るよりありません。そして、視覚とか聴覚は、案外当てにならないのです(錯覚、とかありますよね。これもよく調べてみると非常に興味深いです)。「物事をどう見ているか」、つまり「その人の価値観」が、その人の個性や価値を決めると言ったら大袈裟でしょうか。
…けれど、ジェダイの騎士も言っています。「君のものの見方が、君の真実を決定づけるんだ」と。
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明照幼稚園
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