学校法人明照学園
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見て考える

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2017/02/20

 今日は久しぶりのお御堂参り。本年度も残すところ、あと2回となりました。ちょうど池に蛙が集まってきたので、早速それに因んだ話をセレクトしました。「蛙の子は蛙」、もう日本中の人が知っている話ですね。
 私達は日々、人工物に囲まれて生活していますけれど、幼い頃は特に、自然に親しみながら生活して欲しいと願っています。自然に親しむとはつまり、ものごとの「ありのままの姿」に触れるということ。お日様の運行を見たり風に吹かれたり、梅の香りに気付いたり…恣意なく変わりゆく自然に囲まれている(という実感を持って)生活をしてほしいのです。
 人工物って、基本的に「ありのまま」ではないんですよね。夜でも電灯で明るく。冬も暖房で暖かく。花のない時期でも香水で…。願いとか利便性とか、理解はできることなのですが「ありのまま」ではなくする。人工って、そういうものです。大人になるにつれ、そういった割合は増えていくものですから致し方ないとしても、今のうちはせめて、「ありのままの自然」に目を向けられる子達に…。
 ということで、「蛙の子は蛙」を改めて考えると、この両親は「自分の目で見た物」をベースにしっかり考えているのです。「この見た目…どうにも我々には似ていない。ヒゲが付けば、むしろナマズではないか。」「あっ!足が生えてきた。ということは…大きくなったら龍になるのかな?」現実をしっかり観察し、自分達の知識を動員して、「何が起きているのか」を考える。

これ、実は4〜5歳児の発達課題では!!??

 「私に似ていない!そんな馬鹿な!」という「あるべき論」を否定する現実主義、そして「足が生えてきた!だったら…」と自らの考えを改める柔軟性。この両親、健気で可愛らしく見えてきませんか?
 …そして、最後は「元気でかわいい蛙になりました」で一安心。「ナマズだったら陸地に上がれないし、龍だったらこの池では住めない。一緒に住めてよかったね」というオチは、かなり見事なものだと思うのです。
 先生方の日誌を読んでいたら、「あれは、鬼ごっこの鬼決めを相談しているんだよ(実際は交尾ですね…)」という子のツブヤキを拾っていました。「自分で見る。自分なりに考える。表現する。受け取ってもらうという、よい循環がおきていますね。
 

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