柿とれば
2016/11/25
ということで、柿にまつわる子ども達のお話。
お天気も良くなったので、園長は梯子をかけて柿を採りました。ご存じのように、柿は隔年で豊作になるので、昨年は大々的にできなかったのですが、今年は全員に回るほどの収穫がありました。
そして、年長さんは「下で受け取る」ことも挑戦。私ももちろん投げつける(オーバースロー)訳ではありませんよ。それでも落下地点では結構な勢い・スピードになります。素手ですから捕れたとしてもかなりの衝撃はあるはず。年長さんだけ、特別な経験です。
正直に言えば、半分位は捕れずに落としてしまい、3分の1は割れたりヒビが入るのです(だから生り年以外はやりません)。けれど、捕れれば嬉しいだろうし、当たっても何かの経験にはなるかな…と思っていたら!先生の記録に面白い記載がありました。
ある男の子は、張り切って捕ろうとしたけれど、胸にボスンと当たってしまった。「痛って−」の後、「先生、赤い柿でもこれだけ痛いんだから、緑の柿だったら蟹が死んじゃうのも分かるよ」と。その通り、自分が痛みを味わって、他者の痛みを想像できるようになる。
「心の理論」と言われる「他人の気持ち」は、自分が経験したことがなければ分からないと言われますが、まさにそれが起きているな…と思いました。「悲しい思いをした人こそ、他人の悲しさも分かってあげられる・やさしくなれる」とはこれです。
年少組では「ゴーンって鳴るかな…」という声が聞こえたそうです。正岡子規ですね!
リズムのよい言葉はやっぱり耳に残るんだなぁ…そして、きっと私達の普段の話し言葉も残っているんだろうな…と、改めて思いました。
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