セルフハンデ
2016/03/27
春休み、みなさんどのように過ごしていますか?私はこの間、池谷裕二『自分では気づかない心の盲点』という本を買って読んでいます。なかなか面白い。心理学と脳科学のあいのこエッセイみたいなものです。
その中で、「セルフハンデキャップ」の話が面白かったので、備忘録的に書いておきます。
スポーツ選手が試合前にケガをしてしまった。出られないほどではない。試合には出るのですが、その前に「実はケガをしてしまった」と告白するか否か、という問題です。みなさん、どうされますか?
傾向として「告白しない」人が多いようです。その傾向を「セルフハンデ」と呼ぶそうです。
つまり、後になって(結果が出て)上手く行けば「ケガをしていたのに頑張った」と賞賛のネタにもなり、失敗すれば「周りに隠して参加するなんて、健気なことだ」と同情を買える。どちらに転んでもメリットがあるので選ぶのだと。
同様の例として、「試験前になると、ついつい机の掃除を始める」があるそうです。分かる分かる!自ら成功しにくい状況におくことで、将来を守るのですね。
でもこれ、仏教ではバッサリ切られます。「出た結果は結果。実力を発揮しない状況を自ら作るという時点でアウトでしょ」という訳です。言い訳を用意したところで、結果は変わらない。「健気なことだ」と言われても負けは負けです。そこから目を逸らすなという訳です。爽やか。
と言いながら、浄土系は「人間、そうやって自分を守ってしまうんだよね、弱い存在だよね」と自らのダメさ加減を直視するところから「他力本願」が開けてくるのです。ナイスフォロー、浄土宗。
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