今日は、幼稚園と会場をかなり往復しました。その中で年少さんの畑の準備をしたりと、結構バタバタと過ごしました。
　園舎で用をすませ、外に出ようとした時です。丁度ひとりの子が園庭から入ってきました。「おトイレ行くの」「そう、行ってらっしゃい」というやり取りをして、ふと玄関を見ました。
　そうしたら、彼女の靴がきちんと揃えられていたのです（下のは僕の靴です）。誰に見られたわけでも、言われた訳でもありません。自分で脱いで、自分で始末した。素晴らしい事ですね。
　どの本で読んだのか忘れましたが、「しつけとは結局、”自分で脱いだ物を自分で片付けられるようにすること”である」、これは正しいと思います。席から立つ時の椅子、お風呂に入る時の衣服、食べ終わった後の食器、調理し終わった時の台所。「未来の私を含め、誰かが使うから」という思想が、その裏にはあるのではないかと思います。
　もちろん、子どもがそこまで考えて揃えたのではないでしょう。大人達に言われて、素直にやっている、そんな姿だと思います。理屈は分からなくてもできる。そんな事柄を「土台」と呼ぶのならば、この「土台」は、ご両親が作り、園も協力してできている事だと思います。
　もう一つ、考えられることは。
　いまの世の中、「使い捨て」の物も多くなりました。その理由の大きな所は経済性でしょう。しかし、それだけではない、「物を大切に使う・繰り返し使う」という考えを埋もれさせてはいけないと思います。…そして、自分自身もね。