今日は、予めの予定を変更しましたが、御魂祭り（みたままつり）の集いを行いました。５、６、８（東京では７）、９月と、子ども・母・父・ご先祖・敬老という流れがありますが、家族とか一族という視点で行事があるのは、やはり大切にしたいと思います。赤ちゃんはまず、家族の中に生まれてくるのですから、「その一員である」ということを認識する仕掛けが沢山あるのは宜なることです。
　子ども達の中には、ご家族を亡くした経験のある子もいれば、ない子もいます。しかしキサーゴータミーの話（死者を出したことのない家から芥子粒を貰って、亡くなった子どもに呑ませなさい）ではありませんが、どの家も必ず繋がってきた命の上流に、仏さまがいます。
　「人は亡くなったらどうなるか？何処へ行くのか？」については、それぞれの大人達が、自分の物語というか仮説を持っていた方が良いのだろうと思います、坊さんとしては。「お父さんにも分からないんだ」と、素直に認めるのも悪くはないと思います。しかし、実は「こう信じているんだけど」とか「こうだったら良いなぁ、と願っているよ」は、「分からない」と両立できると考えています。「分かっている・いない」と「信じている・いない」は評価軸が違うのですから。
　そうです。「こう考えると、私自身や家族が生きやすい、心穏やかに過ごせそう」というゴールに向かって、自分にとって無理のない「信じられること」を持っていた方が、いいのではないかと思います。あるいは、ズバリご自身の親御さん（おじいちゃん・おばあちゃん）にお尋ねになるにも良い機会かも知れません。今日の司会の先生も、子ども達に分かるように何やら一生懸命調べていました。

　この手の話、園長は本職ですから、どうぞお気軽にお話し下さい。秘密厳守です。