先週末は、PTAの皆さんにバザーを開催していただき、ありがとうございました。今年も好天に恵まれ、非常に多くの方々がお出かけくださり、また卒園生もたくさん遊びに来てくれて、大盛況裏に幕を閉じました。
　想像するに、バザーの始まった頃と現代では、だいぶ社会の状況も変わったのだろうと思います。自分の昔の思い出の中にあるバザーとも、今は大分変わったなぁと思います。たぶん昔の方が、「お金を集める」という色合いが濃かったのではないかと。昭和４０年代ですからさすがに「敗戦から何年…」という時期ではなかったと思いますが、「子どもの教育環境を良くしよう」、そのためのフリーマーケット的な意味合いであったのだろうと推測します。
　今の「子どもたちの楽しい一日を、充実した幼稚園生活を」という価値観が明確になってきたのがいつ頃なのか？それは定かではないのですが、幼稚園が、まるで変身したかのような装いになり、保護者の皆さんが同じ価値観の下、直接活動して作り上げている、まさしく手作りで行っていることは、本当に貴重で有り難いことだと思います。
　いまは、「楽しむ」となれば、いろんな場所やアトラクションがあり、サービスを生業としている人もたくさんいます。大がかりな仕掛けや設備もあります。しかし、このバザーの楽しさ・すばらしさは、それらと次元を異にするものだと思います。準備にせよ、当日にせよ、後片付けにせよ、「楽だったのか」と問われれば、そうではなかったかも知れません。しかしきっと、大切なのは「楽しかったか」という視点なのだろうと思います。これら二つの視点は得てして相反するものではあります。時には「楽だから」を選ぶことも悪くないと思います。しかし、その視点だけで生きて行くには、人生あまりにも勿体ないと思うのです。
　卒園後、幼稚園の思い出をいろいろ話す中で、「バザーが楽しかった」という人はかなりたくさんいます。それは、手に入れた賞品を覚えているというよりも、多くの人の手で運営されていたからだろうと確信しています。
　重ねまして、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。