今日は、竹早教員保育士養成所の学生さん達が見学実習に来ました。主体は高校を卒業したばかりの、１０代！。社会人経験者も増えていると聞きますが、みなさんフレッシュで真面目な方が多いと感じました。
　私にとっても５年目くらいでしょうか、ようやく慣れてきた感じがありますが、何せ年に１回ですので、朝は緊張しました。登園の時、たくさんの人が並んでいてビックリした子もいたと思います。驚かせてしまって、ごめんなさい。
　この実習について、実は入園説明会と似た組み立てをしています。朝の見学をしてもらったら私の自己紹介・園の原点や理念、働くということ（これは実習のみですね）、園長の思い。対象は異なるものの、だいたい同じ…裏表なく話をしている感覚があります。
　ホールでの話の後、各クラスに分かれて見学へ行ってもらいました。出て行く前、「もし子ども達がみんなに興味を示したら、挨拶程度はいいけれど、先生へ視線を戻してあげてね」と伝えておきました。教員志望とは言え、小さな子どもに接近するのは久しぶり、とか初めての学生さんもいたことと思います。それなりの緊張感を持ってクラスへ行ったと思います。
　学校や保育所も含め、「就職してからの初期教育が少ない」というのが、この「業界」の問題です。通常の会社であれば、入社暫くは研修が続き、少しずつ仕事を任されていきますが、私達ですと「４月から担任」であればフルに責任を負ってのスタートとなります。それ故、就職前の見学・実習・研修は、もの凄く重要だと考えています。「入学したものの、幼稚園や保育所の実態が分からない・自分が向いているか分からない」という時期の見学だった訳ですが、明照幼稚園の子達を見て「教員になりたいなぁ」と思ってくれた学生さんがいたとしたら、望外の喜びであります。
　そうそう、最後のセッションでは学生さん方から疑問や感想を聞くのですが、なかなか当を得た質問が多かったです。「何故ですか」「意図を教えて下さい」など、レベルの高いものでした。その中で、「大抵のことには意味や意図がある」ことを、感じたのではないかと思います。私にとっても、年に一度の楽しみな日になっています。引率頂いた先生方、察して協力して下さったお母さん方、ありがとうございました。