年長さんは、上野動物園へ園外保育に行きました。間の水曜日は結構な雨が降り、先日の植物園と今日は好天という、まさに「天に味方された」園外保育となりました。
　この形態になったのは昨年度からなのですが、実施してみると結構メリットの多いやり方であると気づきました。まず、競合の学校・幼稚園が少ない。６月というと「雨の時期」というイメージがあるからかと思いますが、予約ができていれば貸し切りに近い感じで「子ども動物園」に行かれました。
　「日差しと多少の風がある」というお天気の状況も理想的で、待って下さったお母さん方も気持ちよく過ごせたのではないかと思います。動物を見ながら移動された方も、直行された方もそれぞれ楽しめたのではないでしょうか。改めてお昼場所の様子を見渡し、「この３倍の人数でここの場所取りは、周りにご迷惑かも…」と考えたりもしました。
　入園してから、子ども達は何の動物もじっくり見ず、子ども動物園へ直行したので、「勿体ない」と感じた方もあったかと思うのですが、実際プログラム満載でお弁当直前まで動物と触れあうことができました。手に乗るようなハツカネズミやモルモットからロバまで、３つのコースを全て体験できた年は、今まで殆どなかったのではないかと思います。
　最初に、係の方から「家で生き物を飼っている人は？」と聞かれて半数程度は手が上がったので、生き物に馴れている（違和感がなくなる・警戒心などを抱かなくなる）子が多いのだなとは見当が付きましたが、約１時間半、様々な動物と一緒に過ごせたのは、子ども達の感覚を変えていく力になる経験だったろうと思います。一種類の、あるいは一匹（一頭）の動物とじっくり、それこそ日単位で関わることができたら、それはまた深い経験になると思いますが、まずは通常の暮らしに対して、貴重な経験ができたことと思います。

　お付き添い下さったお母様方、どうもありがとうございました。

　なお、ここ数年で「子ども動物園」で変化がありました。団体で行って体験の時間が終わるとき、係の方と挨拶するのですが、一緒に動物達に対しても「どうもありがとう」と感謝するのです。以前は案内してくれた事に対するものだけでしたが、動物そのものに対して感謝するというのは、大切な考え方だと思いました。