学校法人明照学園
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笑いの影に教訓あり

笑いの影に教訓あり

2015/05/18

so-net ストーリーゲートより絵を拝借しました

so-net ストーリーゲートより絵を拝借しました

 今日はお御堂参りから遠足の印象画、というのが全体の流れです。第3回お御堂は、季節にあわせてカエルのお話。もちろん幾通りかあるのですが、「分かりやすく・短く」という基準で選ぶのは、イソップの「おろかなカエル」。牛に対抗してお腹を膨らませる、あれですね。

 子ども達の面白がりポイントは、昔から、どの年齢でもだいたい同じです。

1)繰り返し
2)間を持たせての擬音
3)決着がついた、ころんだ、失敗した、やられた!
4)「ほぅ」と言えるオチ(納得することがある)

前半の「牛の描写」では(1)を、お腹を膨らませるところは(1)(2)を、お腹が破裂するところでは(2)と(3)を、それぞれ要素として持たせています。また、最後に「子どもが薬を塗ってくれたので、じきに良くなりました」は創作ですけれど、まあ安心納得の材料にと。
 きっと昔話(昔から今に伝わり、廃れていない話)には、人を引きつける要素がしっかり入っているのでしょう。「コントや落語にも何かの真実が」というのと同じです。
 実はこの話、のちにフランスの「ラ・フォンテーヌ寓話」に採録され、解説されています。「身の丈を分かっていないと、自らの身を滅ぼしかねない」という教訓は、まさに社会に対して謙虚でいることの大切さ、身の丈を知って、そこに大きく外れることなく振る舞うことの大切さを述べているのだと思います。

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