学校法人明照学園
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チームで(長文)

チームで(長文)

2015/02/05

teamlab 幼稚園の現場話ではないのですが…
 先日、日本未来館で行われている「踊る!アート展と 学ぶ!未来の遊園地」に行ってきました。夕方だったのですが入場に一時間待ち。子ども連ればかりではなく、カップルも多かったのが印象的でした。
 そもそも未来館にはプロジェクターとスキャナーを使った展示があったり、「作品の中に自分が入り込む」ような仕掛けがあるのですが、それを洗練し(精度が上がった)、大規模化(続々、という感じ)したイベントでした。
 私が一番面白かったのは、子ども達が塗り絵をすると、それをスキャナーで読み込んでデジタル加工し、大きなスクリーン上の街とか海に運ばれていって、中で動き回る展示です。自分のがどこにいるのか探すのも楽しいですし、周りの子が塗った生き物と、勝手に関係性を持って(並んだり集まったり…)大きな作品を形作っていたのが印象的でした。
 さて、フェイスブックを見ていたら、友達が、「チームラボ」の方について「いいね!」していました。チームラボというのは、このイベントの仕掛け人です。曰く…

宿題もテストも”斑”でやらせろ

 会社が「チームラボ」という位ですから、「人間はチームで事にあたるべし」というポリシーがあるのだろうと思います。そして私は、基本的に「その通りだ」と思います。然るに…
「社員に子どもができて、学校と関わるようになると、その旧態依然さに驚く」といった事を述べています。社会では一人でやってゆく等ということは殆どないのに、その「チームで動く」という学びがとても少ない、という訳です。

ちょっと長いですが引用します。==以下引用
例えば宿題は個人でやりなさいだし、テストなんて共同的にチャレンジしたら捕まっちゃうじゃない。でもそれ意味がわからないわけじゃんね。別にコピーで済むような問題を出すほうが悪いというか、コピーで済むようなことはコピーしたほうがいいじゃん。
だから全く概念が違っていて、個人で何かアウトプットを出すよりも、共同的で創造的なアウトプットを出すことを大人になってすごく求められているのにそういう場がない。なので、せめて学校の外で遊ぶような場所をつくって、そこを共同的で創造的な体験をする場所にしたい。
==引用ここまで

なかなか面白い話です。幼稚園でも実は、「結局何をやっても社会性に繋がる」という思いがあります。ダイレクトに「一緒に作る」こともありますし、「お互いの迷惑にならないように、工夫する」とか「ケンカして仲直りというストーリーの中で物事を捉える」とか。小学校以降では、恐らく勉強の占めるウェイトが大きくなるし、関心もそこに偏りがちですから、「宿題もテストも、結局チーム作りの肥やしにすればいいのでは」という意見は、面白い。
 ただ恐らく、ご本人も仰っているように、そういう「共同的で創造的なアウトプットを作る」場は学校外であってよいのだと思います。覚えることとか自分独力でやり遂げることを軽視しているとは思えません。学校でもそういった共同的な試みはされているようですが、実際学校の先生方が御しきれないのではないかと、失礼ながら勘ぐっています。でも「何でもかんでも学校が担え」と言うより、ずっと責任を持った言い方だと思います。
 ところが小学生の実情は、放課後の習い事・塾・スポーツ団で埋まっている子もたくさんいます。もちろん各々が特定の分野で高みを目指すのは非常に良いことです。でもあえて問題視したいのは、「忙しすぎること」です。ああ、いつだったか書いた暴言「勉強は無料化した塾に任せ(選択する)、学校は社会性を育てることに特化したらいいのに」を思い出します。

 長くなってきたのでこの辺で、なのですが、

 チームラボのみなさんは、すでに恐らく一人前のプロフェッショナルなのです。その上でチームを組んでいるはずで、でなければ入場料を取る理由がありません。でも、「一人前のプロフェッショナルであっても、さらに」チームを作ることの意味を訴えているのだろうと思います。中学受験とかでも当日出会った子達で斑を作り、ディスカッションとか協働製作させる中で、「その子」を見ていこうというところは無いのかしら。無いのよね。

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明照幼稚園
住所: 東京都文京区小石川4-12-8
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