幼稚園では、下旬に行う「お買い物ごっこ」への準備が始まっています。でも今日は金曜日。体操があるのです。年少組さんも、随分スムーズに集団行動ができるようになりました。写真は、跳び箱で作った山から思い切って飛び降りるところです。ただ「飛び降りる」だけではありません。「思い切って飛び降りる」経験です。その証拠に、「やったぜ！」という表情をする子はとても多いのです。
　先日、来年度への入園面接をする中で、「ああ、入園前の子は、集団で生活する、特に他人と一緒に生活する経験が殆どないのだなぁ」という事を改めて感じていたので、４月から幼稚園に来はじめた子達が、こんなにも慣れてくれたのかと感慨ひとしおだったのです。
　そして、「安心感」という土台あってこそ、子ども達は好奇心にも引かれて挑戦してゆきます。昔ながらの言い方になって来ましたが、「心の安全基地と冒険」に例えられる、自然な姿だと思います。
　そういえば、「家庭しらべ」で、子どもの長所として「好奇心旺盛」をあげて下さる方が多くありました。子どもが好奇心を発揮する姿は、楽しく逞しくもありますが、同時に「回り道に付き合う」ことでもあります。見方によっては「落ち着きがない」と言われる状態に近いかも知れません。しかしきっと、子ども達の「ねぇ、ねぇ」という視線を感じ、子どもの探究心を感じ、そこを「長所」と捉えている親御さんは、ありがたいと思います。