今日から、園庭に鯉のぼりがあがりました。中でも年長さん手作りの幟は、朝の光だけでなく、みんなの注目を浴びてキラキラ輝いていました。毎年先生方が色々工夫して考え、子ども達も工夫して模様を付けるのですが、今年度はまた、ひと味違うものになっています。
　２枚重ねなのですが、下地にクレヨンで「ひっかき絵」のような模様。上の紙は切り取りをして、下の模様が見えるようになっているのです。そして！その切り取りが「線対称の形」なのです。
　紙を折って加工して、広げてみると「あら、びっくり！」はいくつものパターンが考えられていますが、この「対称さ」は、生き物にとって大切なのだろうと思います。もちろん平目とか、生き延びるために偏った形態をしている生き物もいるのですが、基本は対称形です。仏様のお顔も、かなりきっちりした対称形なのだそうです。
　視点をさまざまに持つと、いろんな所に対称形が見つけ出せます。「何となく良い感じ」をよく見て＝視点を明確にして＝みると、意外と「美しさの理由」が分かったりします。子ども達には、いろんな「美しいもの」を見せてあげたいですね（理屈は大人になってからで構わないのですから）。