2つの不思議
2014/03/18
あっと気づいたら、前回のブログ更新から10日も経ってしまいました。何やってるんだという感じですが、本当にめまぐるしく日々が過ぎて行きます。振り返りつつ、いくつか記事をアップしたいと思います。
11日には松鶴家ぽんさんの「マジック&ジャグリングショウ」が行われました。絵に描いた物が突然現れたり、机が宙に浮いたりと、いろんな不思議現象を楽しみました。子どもの言葉にすれば「うわぁ!」という感じですが、「通常ではあり得ない」事が起きる、常識では分からない・覆される、というのが「不思議」の定義なのだろうと思います。もちろん実際はタネがあり、「タネを見せずに」行うのがマジシャンの腕前です。
さて、子どもの発する「不思議・何故?」には、もっと深遠な物もありますね。「なぜ空は青いの?」「なぜみんな年を取るの?」…。私も昔、親に向かってこんな質問をしていました。言葉は同じでも、これはマジックの不思議さとは違うものでしょう。そして、親が応えていたのは「そうねぇ、不思議ねぇ」というものでした。今考えるとなかなか上手いやり方だなぁと思いますが、「答えよう」とすれば「太陽光線にはいろんな波長があるんだけれど、その中で大気中を進むときに…」という科学的な解説をすることになるでしょう。しかし子どもの気持ちとしては「納得した」にはなり得ないのではないでしょうか?「なぜ光は進むの?」とか、新たな謎が生まれるだけです。
この「応える=同意する」と「答える=対応する」には、結構な隔たりがあると思います。マジックの不思議は「答えられる」不思議。空の青さは「応えるべき」不思議。これは、応答する側が判断すべき事なのだろうと思います。
ここから、話がずれていきます。スミマセン(^∧^)
仏教では「無記」というのですが、「答えのない問いがある」ことはお釈迦様の時代から分かっていたのですね。「答えのない」という表現で分かりにくければ「問いとして間違っているものがある」ということです。世の中何となく「問われたら答えねばならない」雰囲気がありますが、そもそも「問いとして成立していない」ものもあるのです。その辺りを飲み込めると、もう少し人間生きやすくなると思うのですが、いかがでしょうか。
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