昨日は年長さんたち主催の「謝恩会」がありました。この時期、本当に毎日忙しく、しかもその中で準備を進めてくれていました。子ども達の、そしてお母さん方の、心のこもった温かい謝恩会でした。
　毎年いろんなコンセプトで計画されているのですが、今年は「手を繋ごう」でした。NHKでも取り上げられ、学年でも「月の歌」で歌っていたものです。幼稚園時代のいま、親と子どもが手を繋ぐのは、ほぼ外出時の必須事項だと思いますが、これはいつまでも続くものではありません。意外と早く、子ども達は離れていきます。小学校３年生あたりで、早い子は走って行ってしまいます。いつかの格言ではありませんが、「手を離す（そして、目は離さない）」べき時期は迫っています。あるいは　ーそれを知っているからこそ、お母さん方は幼稚園時代のシンボルとして「手を繋ぐ」ことを選んだのかしらと思います。
　時期を過ぎれば「手を繋ぐ」ことに意味が無くなる、ということはありません。その体験から体に染みついた気持ちが核となって、これからも形を変えて出続けるのでしょう。そして、いつか愛する人を探し出し、手を繋ぐ。
　その根源をいま、子ども達は受け取っているのだろうと思います。お父さんとお母さんが手を繋ぎ、心を繋いで育ててきた。手を通じて子ども達に伝わった愛情は、きっと子どもの心をいつまでも灯し続けることと思います。
　子ども達が、この言葉をいつまでも　ーどんな苦しい、辛いときにもー　忘れませんように。

「さあ、手を繋ごう」。