今日は、まぁいいや。
2013/12/11
今日は縦割り保育がありました。各クラスを7つに分け、7つのクラスへ散らばって行って「全クラス混合のグループ」を作るやり方です。お部屋によって活動内容はそれぞれ。テーマは「朝の会と交流遊び」ですが、行ったことはバリエーションに富んでおり、いろんな経験をして戻りました。
「仲間」がいきなり7分の1になってしまうのですから、それは心細いだろうと思います。7分の6は、「他のクラスの子」ですからね。どの部屋でも、最初のうちはかなり緊張した空気が流れていました。
しかし、「朝の会」をすることで気持ちが落ち着いていきます。歌やご挨拶は全学年共通ですから、まずは「知っていること」を行う。すべきことが分かり、着実に為してゆくことで、子どもは安心します。朝の支度と同じで、「自分の居場所を確認する」という意味があるのだと思います。名前を呼んでもらって出席の返事することも同じですね。名前を呼ばれないことへの不安は、私も身に覚えがあります。
いくつかのクラスを見ていて共通していたのは、身体をうごかし、触れる活動が入っている事でした。手を繋ぎ、歩き、跳ね、抱える。身体を動かし、実際に相手に触れることから、心がうごき、視線が合って気持ちも通じていく。そんな回路が確かにあるのだと思います。そして、園庭で見かけたりした時、「こんにちは!遊ぼうよ!」と言える種まきになった事でしょう。
さて、ここからが今日の本題。
先生の日誌に書いてあったのですが、ゲームをしている中で、年長さんが小さい子に譲ってあげるシーンをよく見かけるのだそうです。もちろん同じ学年で遊んでいる時は手加減無し、全力でやります。その姿は、私も見て知っています。「でも今日は、まぁいいや。小さい子が相手だから、まぁいいや。」そんな空気を感じるのです。当たり前かも知れません。けれど、その気遣いができるのは、年長として素晴らしいと思うのです。実力はある。でも今は控える。そのコントロールできる所が、素晴らしいのです。そして面白いことに、負けたり不利になったりしても悔しくないようです。むしろ小さい子が喜ぶ様子を微笑ましく見ている子さえいます。
楽しい交流の時間はあっという間に終わり、それぞれ自分のクラスへ戻って行くのですが、年長さんが手を引いて行く姿がよく見られます。その心地よさが、きっと小さな子にも「また、一緒に遊びたいなぁ」という気持ちとして残ってゆくのだと思います。
--------------------------------------------------------------------
明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
電話番号① :
03-3815-0166
電話番号② :
03-3811-1306
--------------------------------------------------------------------