今日は年少組さん、米粉を使ったクッキーを焼きました。材料をみんな袋に入れて、少しずつ混ぜていきます。１人４回ずつ（だったかな？）。周りの子達も、身を乗り出して見ています。「おいしくなーれ！」先生が言い出したのか、子どもから起こったのか分かりませんが、いつの間にかクラス中で大合唱になっていました。きっと早く自分もやりたくて、ウズウズしていたのでしょう。

「言葉を称えることで、気持ちを空に飛ばす」。純粋に願いを口にすると同時に、ウズウズする自分を落ち着かせているような気がしました。そして、カウンセリングの研修を受けた時のことを思い出しました。

　もう１５年位前かと思いますが、お寺の青年会（当時は…！）でカウンセリングの研修会がありました。講師の先生は、お坊さんでもありカウンセラーでもある方。中原先生と仰いますが、私は「浄土宗中原派！」と宣言したくなるほど傾倒した先生です。カウンセリングにおいては、「自分が自分の気持ちに気づき、それを言葉にして出す」つまり自己開示が大切なのですが、カウンセラーとしては、それを「待つ」のが何とも苦しい。ついつい、「本心、こうなんだよね」と、こちらから声を掛けたくなるのです。そうするとカウンセラーとの依存関係に入ってしまう。自分に向き合わなくなってしまい、「自分で責任とらない」道へ戻ってしまうのです。
　カウンセラーが「どうやって待つか」それを示してくれたのが、中原先生でした。もちろん相手が話そうとした瞬間を見逃してもいけません。そのタイミングを待ちつつ、なお自分からは動き出さない。なかなか辛いですが、勿論それを顔に出す訳にもいかない。私が教わった回答が「南無阿弥陀仏と称えなさい」でした。ものすこく感動しました。相手を信じるために、自分を支えてくれる言葉なんだと。
　と、思い出話が長くなってしまいました。結果？もちろん、「とってもおいしい」クッキーでしたよ！！