玉入れができるまで
2013/09/24
初めての運動会を迎える年少さんにとっては、「競技」そのものがピンときていない場合が多いので、先生達はまず「ルール・勝ち負け」があることを伝えなければいけません。いや寧ろ、それ自体が大きな目的とも言えます。
玉入れの道具が初めてお部屋に来た時にはみんな大喜び。とにかく夢中になって「掴んでは投げ、取っては投げ」していました。周りの状況は、まぁお構いなしです。投げることが・入ることが嬉しくて仕方ないという感じでした。
その後、「玉入れ」という競技にアレンジしてゆくのは先生のお仕事です。単純なゲームに見えるかも知れませんが、結構たくさんのルールがある、流れがあるのです。
(1)始まりの合図があるまでは、待たなくてはいけない。待つのは線の外。 (2)終わりの合図があったら、すぐに投げるのを止めなくてはいけない…これらは全てのゲームに共通するルールですが、他にも「籠を見て投げる」「拾ったらすぐに」「籠に手を掛けない」「自分の組で投げる」など、「勝つ」ためには相当いろんな事をしなければなりません。「投げた・入った・面白い」だけではなく、のちのち「自分のクラスの数を一緒に数え」「一番だったら万歳する」、などなど投げ終わってからもゲーム終了・退場までいって「玉入れ」というプログラムは形作られているのです。ふぅ。
幸か不幸か、年少さんは「勝った・負けた」があまりピンと来ない子もいます。勝てばもちろん嬉しいでしょうけれど、それはフェアーな戦いの土俵の上に限ったこと。数が多かったから、だけではないのです。自分だけ玉を20個も30個も持っていて、他人と分け合わなかったら、そりゃ本人はいいかも知れませんがトータルはダメダメですよね。この「フェアーな、正々堂々と、努力してきた結果としての」競技を是非お楽しみにいていただきたいと思います。
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