和する 同する どう違う?
2011/10/19
最近、竹田恒泰『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』を読みました。このタイトルすら少し恥ずかしい私ですが、「ミシュランガイドで東京版が一番星の数・三つ星の数が多い」などという記述を見ると、「おおっ、すごいな」と思ってしまいます。さて、日本論であるのですが、人気のある理由として「日本が和の精神を大切にしてきた」ことを挙げています。そして、『論語』を引いて、「和」とは主体性を堅持しながら他と協調すること、と述べています。確かに、日本は何でも吸収してしまう力があると思います。仏教しかり、アメリカ文化しかり、遡れば漢字もそうですし、国内平定時(大和朝廷)も「相手を滅ぼす、相手の文化を根こそぎ破壊する」ことはしてこなかった人たちです。(この辺り、植民地とか十字軍とかを引き合いに出すと分かりやすいと思います)そうやって、対立した相手から吸収し、消化してこそ、文化は豊かになるのだと思います。面白いのは、「同」とは違うと論じているところです。相手のいいなりが「同」。最近の外交を見ても、それは歎いていました。 結局、日本の幼稚園も「和」を大切に育てていると思います。まさしく「主体性を持って周りと協調する」。かなり高度な人間関係です。そして、それを支えているのが日本語なのかな…と思ったりもします。もしよかったら、どうぞご一読を。
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明照幼稚園
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