鐘が鳴るなり法隆寺、ですが実際には体が冷えるのでご注意を。さて幼稚園でなる実のなかで、一番大きいのがこの「柿の実」ではないかと思います。園舎建て替えで少し日当たりが悪くなってしまったので、どうなるかと心配はしていたのですが、今年ようやくたくさんの実をつけてくれました。すでに子どもたちは期待して見ていたのですが、少し年長さんに試食してもらい、大丈夫！と確信してみんなに配ることにしました。屋根に梯子をかけ、もいでいくのですが、だんだん洗濯かごが重くなると、「今ひっくり返したら大変だ…」という思いと「もう少し取ってから入れ替えよう」という両方の思いが生まれます。落としては元も子もないので適当に切りあげましたが（セーフ）。幼稚園の柿は自慢できるほどの味で、「木で熟成すると、こんなにおいしいんだ！」というのがよく分かるほどです。食べた後の方が、子どもたちの注目度も高まるようで、「先生、どの木なの？」と尋ねに来る子も増えた気がします。そして嬉しいのは、「先生、柿ありがとう。ごちそうさま」と言ってくれる子のとても多いことです。この自然なやさしさ、本当に大切にしたいと思って、必ずにっこり「どういたしまして」と返すようにしています。もう一個全員に…は数が怪しいですし、次の生り年はまた２年後でしょう。たった１個の柿に、何回も嬉しくなる園長でした。