捉え方
2010/05/26
幼稚園の「言葉の時間」は、わがことながら見ていて中々興味深いシーンが見られます。もしかして初めて見た方や、外で声だけ聞いている方には「何だ何だ?」と「?」一杯なのかも知れません。しかし部屋に入って子ども達の表情を見ていると、まずもって真剣、そして楽しんでいるのがすぐに分かると思います。それは「何をしているか」という「題材・内容」よりも「どのように行っているか」という「扱い方・捉え方」が大きく作用するから、という事に気づくからでしょう。「文字・漢字に親しみを持ってもらうよう、幼稚園でも取り上げています」が前者ならば「見るということを中心としたゲームです」というのが後者と言えると思います。
例えば、動物のイラストが描かれたカードを沢山用意して、それをめくっていき「これ、なーんだ?」「ぞう!」という遊びがあります。それがイラストでなく文字でされているとイメージしていただければ良いと思います。
子ども達は「当てる」ことに喜びを感じます。このゲームのコツは「見ていた者勝ち」。子ども達が学ぶのは「この字の読み方」という表層はもちろんですが、より大切なのは、それを重ねることによって得られる「見ていれば分かる。見ていなかったら分からない」というシンプルで重大な事実かも知れません。こういったメタな学びは、生活上いろいろなシーンに活きてきます。見る事は、その対象に気持ちを向けること。そこに、人間の育ちの土台があると思います。
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明照幼稚園
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