学校法人明照学園

嘘つきと欲張りと

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嘘つきと欲張りと

嘘つきと欲張りと

2025/10/29

 今日は10月のお御堂まいり。行事があったりで、珍しく水曜日開催となりました。
 年度も後半に入り、単純ではない登場人物が出てきます。今日のお話は…「形あるものは」という、有り難いタイトルの割に俗っぽい話です。

 

 あるお寺には和尚さんと小僧さんがありまして、和尚さんは柿が大好き。ところが独り占めしたくて「あれは毒だから食べてはいかん」と小僧さんに言いつけます。しかし小僧さんは食べられるのを知っていて、全部食べてしまいます。おまけに言い訳を考えているうちに、和尚さんの大切にしている茶碗を割ってしまいます。
 帰ってきた和尚さんに小僧さんが言います。「お留守中に旅の僧が問答を仕掛けてきて、”形あるものは?”と問われたのですが答えられませんでした」。和尚さん機嫌良く「必ず壊れる、だな。それを心得ていない者もいるが…」と応えました。そこですかさず茶碗を見せて、「これもそうでしょうか?」和尚さん、黙ってしまいました。
 それを見た小僧さんは「お詫びしようと思って、毒をあおろうと柿の実を食べました。けれど食べても食べても死ぬこと適わず、今ここにおります」と。和尚さんはそれを聞いて「いや、一本取られたわ。美味しかったか」と笑い合ったというのです。

 

 多分一休さんにも同様の話あると思いますが、和尚さんは欲張りで、小僧さんは嘘つき。言ってみれば二人とも悪人です。けれど、お互いをれを知りつつ許す。そこには、人間らしさが溢れていると思いました。聞いていた子ども達は…年長さんは何人か「アッ」と分かったようです。人間の生活の中には、色んな欲もある。悪いこともある。けれど、それを含めて人間らしさなんだ。そんな深みのある昔話でした。

 

 ところで、今日はお話の舞台装置として、AIで2場面を生成して持って行きました。何ともそれっぽい絵で、子ども達が物語に入る助けになった、とは思います。けれど…

 こんなに柿の実が大きいわけありません。プロンプトで「もっとハッキリ。2個だけ描いて」と指示したのでこのようになった訳です。指示には忠実だったけれど、現実的でない絵を生成したAI…物語の深さと、AIの恣意さが対照的でした…
 今後、この技術で紙芝居を作るのも簡単だろうな…オリジナルの昔話でも。いつか作品に繋げたいな、と好奇心を膨らませた園長でした。

 

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