だから体操を正課に
2025/06/19
先日、文京区私立幼稚園PTA連合会の講演会がありました。演題は「脳と心の発達を促す効果的な運動遊び」ということで、ひとの姿勢や動作、運動のパーソナルトレーニングを行ってきた門間昭さんのお話しでした。
身体の刺激と脳の発達という話から、山梨大学の中村和彦先生が提唱する「36の基本動作」の紹介、私達自身が日頃の生活の中で「どのような身体の使い方をしているか?」を振り返りながら、幼児期に経験すべきことを意識化してくれたと考えています。
「36の基本動作」、気になりますよね。「身体を安定させる(不安定さへの対応)」、「空間を移動する(安全を確保する)」、「道具や物を扱う(操作の器用さ)」、そして遊びの中で行うことから生じる判断力や思考力、意欲まで。まことに「身体を使った生活の中から学んでいく」という、とても骨太なシナリオを踏まえてこそ、「何をやったか、それが何を意味するのか?を支える理屈」を聞いてきました。
では、幼稚園では具体的にどのようになっているのか?実は幼稚園業界では「自由に遊び回るのが大事」という考え方と、「確実に時間をとって全員に体験の場を用意する」という大きな2つの流れがあり、明照幼稚園では「それら両方があってこそ、よい環境と言える」と考えているのです。
例えば、歩いたり走ったりする。然るべき時に止まり、飛び越える。段差から飛び降りる。これらは自由に園庭で遊ぶ中で大いに体験できることでしょう。もちろん登園降園の時にも。
しかし一方「這う、くぐる、よじ登る、転がる」などはどうでしょう。「投げる・捕るや持つ・運ぶ・ぶら下がる」は?現実的には「マットや鉄棒、ボールを使って、それらが必要な環境を作り、動作を行う」のが現実的だと思います。園庭ででんぐり返しはなかなか経験できませんし、ぶら下がって安全な木の見分けも難しい。飛び降りなどは大人がしっかり見守り、勇気づけることも必要でしょう。そして「全員が体験する」ためには、正課で行うことが必要だと思うのです。
「先生や友だちから教わることは、いわば種まき。それを自由遊びの中で繰り返して試行錯誤しながら身につけていく」というのはあらゆる活動に当てはまる「学びの道筋」だと思いますが、こと体育については、それが非常に見えやすいと考えているのです。
講演の中で、「子ども達は、親や周りの人たちの行動を見て真似していきます。私達大人が挑戦する姿や、考えて判断する姿を見ることで、同じように育っていきます。もちろん逆も然りです」という話がありました。正課の体操で友だちが挑戦している姿を見る。親が高いところから飛び降りるのを見る機会は少なくても、正課の中ではそれを注目する時間もあるでしょう。「大人もコンフォートゾーンから一歩出てみましょう。その姿を見せましょう」という話もありましたが、同年代の子の集団の中では、それがひっきりなしに起こります。その刺激をうけて、自由遊びの中で自分も挑戦してみる。繰り返される現実の中で、何事かを身につけていく。「安全と成長」の両方をできるだけ担保したいというのが、幼稚園の思いなのです。
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明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
電話番号① :
03-3815-0166
電話番号② :
03-3811-1306
文京区のより良い環境で教育
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