学校法人明照学園

子どもの姿を見取るために

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子どもの姿を見取るために

子どもの姿を見取るために

2025/06/12

──園だより6月号、少し補足します。

 

今月の園だより、いかがだったでしょうか?

書きながらずっと考えていたのですが、今回のテーマは「子どもの“なんとなくやりたい”という気持ちをどう見守るか」という、ちょっと説明しにくい話でした。

 

言葉にしようとすればするほど、逆にぼやけてしまうような…そんなジレンマがありました。

正直に言えば、「うまく伝えきれなかったかもしれない」と今も思っています。

 


たとえば、園庭で水たまりを見つけた子が、何度も何度もジャンプしてみたり。

花壇の隅っこの、誰も気に留めないような小さな草をじーっと見つめていたり。

ときには、意味もなく(ように見える)動きやこだわりに、大人はつい「なにしてるの?」「なんでそうしてるの?」「何の意味があるの?」と聞きたくなります。

 

でも、子どもはただ「やってみたいからやっている」だけ。

それには理由なんて、ないのかもしれません。いや、「理由にするにはまだ早い」という方が近い気もします。

 


園だよりでは、子どもたちの行動を「3つの層」に分けて考えてみました。

 

  1. 手の中の知恵(クラフト):やってみて、感じて、覚えること。

  2. 考える力(サイエンス):どうしてそうなる?どうしたらうまくいく?という工夫や分析。

  3. こころの動き(アート):言葉にできないけれど、「なぜか気になる」「やりたくなる」。

 

この3つはどれも大事ですが、特に最後の「こころの動き」は、目に見えにくくて、でもとても大切な層だと感じています。

大人から見ると、「何が目的なの?」「何になるの?」と聞きたくなるかもしれません。

でも、子どもたちは「目的があるからやる」のではなく、“やりたい”が先にあるのです。「名もない遊びも、遊びのうち」というわけです。

 


子育てをしていると、大人の私たちも試されます。

 

「分からないけど、見守ってみよう」

「説明はつかないけれど、信じてみよう」

 

そういう関わり方ができるかどうか。

そして実はそれって、大人自身が「自分のこころの動き」にもう一度耳をすませることでもあるのではないか──そんなことを思いながら、今月の文章を書いていました。

 


来月の園だよりでは、「では、夏休みはどんな体験が子どもたちにとって“本物”になるのか?」という話をしたいと思っています。

「心が動く」って、案外、日常の中の小さな“出会い”から生まれるのかもしれませんね。

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