学校法人明照学園

それを不思議と呼ぼう

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それを不思議と呼ぼう

それを不思議と呼ぼう

2025/04/28

 幼稚園の園庭には、大きな鯉のぼりが泳いでいます…とは言っても風次第。だいたいはダランとしているのですが、風のある日は元気に泳いでおります。
 ただ、これも程度問題で、余りに風が強い日に出しっぱなしにしていると、吹き流しが矢車に絡まってしまうのです。今年、既に5日目…奇跡的に外れることもあるのですが、もう「竿を斃すまで、このまま」かな…と思っています。

 今朝、年中組の女の子が訊ねてくれました。「絡んでしまっているのは、誰がほどくの?」と。残念ながら「人が登って」「一旦倒して」は現実的でないので、「ゴメンね、もう最後まであのままなんだよ」と伝えました。

 さて、「鯉のぼりが泳いでいる姿」って、よく見るとなかなか科学的です。通常は見えない空気というものの、さらに見えない風というものが可視化されているのですから。

 

 「あれ、何だろう?」「どうして動いているんだろう」「泳いでいる時と、そうでない時があるね」…子ども達がそんな呟きを発する・あるいはそれをキャッチすることが、私達もあるでしょう。
 そんな時、どのように対応しますか?

鯉のぼりの仕組みを科学的に説明してあげるのも素晴らしいことです。布で作った筒に充満した空気を風が押し広げること、魚の鯉がシンボルになっている理由など、伝えたい知識はたくさんあります。子どもは世界中のことを知りたがっている。その姿を見ると私達も嬉しくなりますね。
しかし、次のように言ってみることできます。

 「不思議だね。」

この一言は、子どもが感じている「心の揺れ」や「モヤモヤ」「ピン」「フッ」に、そっと名前をつけてあげる行為です。この経験を重ねることで、子どもたちはやがて自分の感覚について、自覚的になります。「これは不思議なことなんだ!」と。それは、感じているモヤモヤを、扱えるようにする第一歩なのです。

 世界を不思議だと感じる力。むかし、「センス・オブ・ワンダー」という言葉が流行しましたが、「世界は不思議だ」と捉えることは、「世界は未知だ」「世界は不確定だ」と捉えるのに比べ、はるかに肯定的であると思います。それは、学びや探究心を「ただの作業」にしてしまわないための、大切な土台です。「不思議だから学びたいんだ、調べたいんだ」という姿勢は、「やらなきゃいけないから、やる」以上の力になることは疑いありません。

 私達自身も、生活の中で発見してみてはいかがでしょう?「これって、不思議だなぁ」って。それに触れる感触って、独特で面白いですよ(少なくとも私は)

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