練習だけの特別ルールで心温まる瞬間

　運動会が近くなってきましたが、お天気がめまぐるしく変わり、今日は雨天での練習となりました。ホールをひろげ、年中組は綱引きの練習…なのですが、担任同士で話し合って、「年長組と合同で！」となったようです。

　先生がルールを発表します。「今日は、年中と年長で戦います！」普段と違うルールで、ちょっとした緊張感が漂います。子ども達は「年長さんの力強いところを見せてあげましょう」とばかり、意気揚々。同じ人数では、やっぱり年長さんの圧勝となりました。

　そこで園長が「待って待って。年中の仲間で、助けてあげるって子はいないかな？」と煽ってみると、全員立ち上がり再度の勝負。今度はさすがに年中組の勝利となり、みんなで大喜びをしました。年長はというと、「人数が半分くらいなんだから、しかたないよ。まぁ、相手が喜んでいるからいいか」と余裕の表情でした（もちろん手抜きなんてしませんでした）。

　そのあと、年少組の競技である「玉入れ」をみんなで。かなり籠を高くしたのですが、結構な数が入り、これまた大喜びでした。

　当日本番では、学年毎に競技が決まっています。けれど、今日はお構いなし。だって練習なんだから、その日限りのルールがあってもいいじゃないか。いずれも単純でむかしからある競技ですけれど、だからこそ盛り上がる。だからこそ一人一人が張り切り、光る。

　この盛り上がりを見られるのは、ある意味内部にいる職員だから、です。跳び上がって一緒に喜ぶ先生も、最大級の笑顔でした。

　１２日（土）はお天気予報も良くて、一回での開催が期待できます。みんなの張り切った姿を、多くの方に見ていただき、拍手をもらえるといいですね。